タイトル|飯川雄大《デコレータークラブ−ピンクの猫の小林さん−》
展示期間|2020年1月31日(金)〜3月1日(日) 10:00〜18:00
場所|並木クリニック(横浜市金沢区並木2丁目9-4)
主催|YOHOHAMA AIR ACT実行委員会(BankART1929+黄金町エリアマネジメントセンター)
助成|公益財団法人横浜市芸術文化振興財団、横浜市
協賛|シンロイヒ株式会社
協力|並木クリニック、並木コミュニティハウス、ミハマ通商株式会社、横浜金沢シーサイドタウンエリアマネジメント協議会(あしたタウンプロジェクト)、石井造園株式会社、株式会社横浜シーサイドライン、tmsd萬田隆構造設計事務所
「ピンクの猫の小林さん」は、飯川雄大が2007年から継続している「デコレータークラブ」シリーズに登場する猫です。
デコレータークラブとは、周囲から身を守るため、藻や小石などを体に飾り付けて擬態する蟹のことです。一見するだけでは何者なのかわからないこの蟹のように、飯川がつくるピンクの猫もまた、周囲の植物や建物に身を潜め、簡単にはその全貌を明かしません。それでも色あざやかで愛らしい猫の姿は、鑑賞者を惹きつけ、誰かに伝えたいという欲求を誘発します。人は、想像を超えた何かを目撃したとき、その衝動からどう行動するのでしょうか。カメラやスマートフォンの普及によって、顔の見えない誰かにも素早く簡単に情報を伝達する手段を持つようになった一方で、隣にいる誰かに伝える方法は進化したのでしょうか。
突如現れる巨大なピンクの猫は、日常生活の舞台である団地の風景を非日常なものへと一変させるでしょう。そして目の前で立ち止まった私たちに現代の情報化社会で一番大事なこととは何かを問いかけ、対話の糸口を示します。
会期中は、作品の背景を伝える関連展示「猫の小林さんが大きい理由」展のほか、ガイドツアー、アーティストトークも開催します。
◆飯川雄大(いいかわ・たけひろ)
1981年兵庫県生まれ、同地を拠点に活動。人の認識の不確かさや、社会の中で見逃されがちな事象に注目し、鑑賞者の気づきや能動的な反応を促すような映像、写真、インスタレーションを制作。2015年黄金町エリアマネジメントセンターにて個展開催。 2019年「六本木クロッシング2019展:つないでみる」(森美術館)出品。2020年7月には、ヨコハマトリエンナーレ2020「Afterglow ー光の破片をつかまえる」と、KAAT神奈川芸術劇場のアトリウム映像プロジェクトに参加予定。
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